公開: 2026/03/09 ・ 著者: 与謝秀作

ダブルワークとは?メリット・デメリットと始め方完全ガイド

ダブルワークとは2つ以上の仕事を掛け持ちする働き方です。副業との違い、メリット・デメリット、確定申告や社会保険の注意点、おすすめの仕事、始め方の手順まで徹底解説します。

ダブルワークとは?メリット・デメリットと始め方完全ガイド
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「収入を増やしたいけど、ダブルワークって実際どうなの?」「副業とダブルワークは何が違うの?」そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

近年、働き方改革の推進や物価上昇を背景に、ダブルワークに関心を持つ人が急増しています。厚生労働省も「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を改定し、企業側の容認も進んでいます。

本記事では、ダブルワークの基本的な意味から、メリット・デメリット、確定申告や社会保険の注意点、始め方の手順まで、網羅的にわかりやすく解説します。これからダブルワークを始めたい方も、すでに検討中の方も、ぜひ最後までお読みください。

ダブルワークとは?基本の定義をわかりやすく解説

ダブルワークとは、2つ以上の仕事を同時に掛け持ちして働くことを指します。「ダブル(二重の)」+「ワーク(仕事)」を組み合わせた和製英語で、日本独自の表現です。

たとえば、平日は会社員として勤務しながら週末にアルバイトをするケースや、パートタイムの仕事を2つ掛け持ちするケースなどが典型的なダブルワークです。雇用形態に制限はなく、正社員・派遣社員・パート・アルバイトなど、どのような組み合わせでもダブルワークに該当します。

ダブルワークと副業・兼業の違い

ダブルワーク・副業・兼業は似た概念ですが、微妙にニュアンスが異なります。

「副業」は本業に対してサブ的な位置づけの仕事を指し、本業が明確に存在することが前提です。「兼業」は複数の事業・仕事を本業レベルで営むことを意味し、農家が冬場に別の仕事をするような場合に使われます。一方「ダブルワーク」は、本業・副業の区別なく、2つ以上の仕事を掛け持ちすること全般を広く表す言葉です。

つまり、副業や兼業はダブルワークの一形態とも言えます。法的な定義があるわけではないため、一般的には「複数の仕事を掛け持ちする働き方」として広く理解されています。

ダブルワークが注目される背景

ダブルワークがこれほど注目されるようになった背景には、いくつかの社会的要因があります。

まず、物価上昇と実質賃金の伸び悩みです。日常生活にかかるコストが増加する一方、給与の上昇が追いつかず、収入源を複数持つ必要性が高まっています。

次に、政府による副業・兼業の推進です。厚生労働省は2018年に「モデル就業規則」から副業禁止規定を削除し、2022年にはガイドラインを改定して企業に副業容認を促しています。この流れを受けて、副業を解禁する企業も年々増加しています。

さらに、リモートワークの普及により、通勤時間の削減や柔軟な時間の使い方が可能になったことも大きな要因です。在宅でできる仕事が増えたことで、ダブルワークのハードルは以前よりも大幅に下がっています。

ダブルワークのメリット5つ

1. 収入を増やせる

ダブルワーク最大のメリットは、収入源が増えることです。本業の収入だけでは足りない分を補えるだけでなく、貯蓄や投資に回せる余裕が生まれます。月に数万円の副収入でも、年間にすると数十万円の差が生まれ、生活の質を大きく向上させることができます。

2. スキルアップ・経験値が広がる

異なる業種や職種で働くことで、本業だけでは得られないスキルや経験を積むことができます。たとえば、営業職の方がWebライティングの副業をすることで文章力が向上したり、エンジニアが週末にデザインの仕事をすることでUI/UXの知識を身につけたりと、本業にも良い影響が生まれることが多いです。

3. リスクヘッジになる

1つの収入源に依存しない働き方は、経済的なリスクヘッジになります。万が一、本業の会社が倒産したりリストラに遭ったりした場合でも、もう1つの仕事があることで生活が完全に困窮するリスクを減らせます。特に不安定な経済環境では、収入の分散は大きな安心材料です。

4. 人脈が広がる

複数の職場で働くことで、本業では出会えない人との繋がりが生まれます。異なる業界の人脈は、キャリアの可能性を広げるだけでなく、思わぬビジネスチャンスや転職の機会につながることもあります。

5. 自分に合ったキャリアを探せる

「本当にやりたい仕事」が見つかっていない方にとって、ダブルワークは低リスクで新しい分野を試せる絶好の機会です。本業を辞めずに別の仕事を経験できるため、転職前のお試しとしても非常に有効です。

ダブルワークのデメリット5つ

1. 体力的・精神的な負担が大きい

ダブルワーク最大のデメリットは、心身への負担です。休日や夜間に別の仕事をすることで、十分な休息が取れなくなり、疲労が蓄積しやすくなります。慢性的な疲労は体調不良やメンタルヘルスの悪化につながるため、自己管理が非常に重要です。

2. 本業のパフォーマンスが低下するリスク

疲労やストレスがたまると、本業に支障をきたす可能性があります。遅刻や居眠り、集中力の低下などが起きると、上司や同僚からの評価にも影響しかねません。本業あってこそのダブルワークであるため、優先順位を間違えないことが大切です。

3. プライベートの時間が減る

2つの仕事を掛け持ちする以上、自由に使える時間は確実に減ります。家族や友人と過ごす時間、趣味の時間が犠牲になる可能性が高く、ワークライフバランスの観点からは注意が必要です。特にパートナーや家族がいる場合は、事前にしっかり話し合っておくことが大切です。

4. 確定申告などの手続きが増える

ダブルワークで年間の副収入が20万円を超える場合、確定申告が必要になります。また、住民税の計算方法や社会保険の手続きなど、税務・労務面で複雑な対応が求められるケースがあります。知識不足による申告漏れや追徴課税のリスクもあるため、基本的な税務知識を身につけておくことが重要です。

5. 就業規則違反になる可能性がある

企業によっては、就業規則で副業・兼業を禁止している場合があります。黙ってダブルワークを始めて発覚した場合、懲戒処分の対象になるリスクがあります。始める前に必ず就業規則を確認し、必要であれば会社に届け出をしましょう。

ダブルワークを始める前に確認すべきこと

就業規則の確認

最も重要なのは、本業の就業規則を確認することです。副業・兼業が全面禁止なのか、届出制なのか、条件付きで許可されるのかは会社によって異なります。不明な場合は、人事部門に直接確認することをおすすめします。

本業への影響がないか検討する

ダブルワークの内容やスケジュールが、本業のパフォーマンスに悪影響を与えないかを冷静に判断しましょう。競合他社での勤務や機密情報に関わる業務は、たとえ就業規則で許可されていてもトラブルの原因になります。

健康管理の計画を立てる

ダブルワークを継続するには、健康管理が欠かせません。週に最低1日は完全に休む日を確保する、睡眠時間を6時間以上確保するなど、自分なりのルールを決めておきましょう。体調を崩してしまっては元も子もありません。

ダブルワークの確定申告と税金の注意点

確定申告が必要になるケース

会社員がダブルワークをする場合、副業の所得(収入から経費を引いた金額)が年間20万円を超えると確定申告が必要です。ただし、これは所得税の話であり、住民税については金額に関わらず申告が必要になる点に注意してください。

住民税でダブルワークがバレる?

ダブルワークをしていることが会社に知られる最も一般的なケースが、住民税の増額です。副業の収入が加算されると住民税が増え、会社の経理担当者が気づく可能性があります。これを避けるには、確定申告時に住民税の納付方法を「普通徴収(自分で納付)」に選択することが有効です。ただし、自治体によっては対応が異なるため、事前に確認しておきましょう。

社会保険の取り扱い

2つ以上の事業所で社会保険の加入要件を満たす場合、「二以上事業所勤務届」の届出が必要です。具体的には、それぞれの勤務先で週20時間以上勤務し、月額賃金が8万8,000円以上の場合などが該当します。届出を怠ると後からペナルティを課される可能性があるため、要件に該当する方は速やかに手続きを行いましょう。

ダブルワークにおすすめの仕事10選

ダブルワークに適した仕事は、スケジュールの柔軟性が高く、本業と両立しやすいものです。以下に代表的なものを紹介します。

在宅・リモート系

Webライティングは未経験からでも始めやすく、文章力を活かせる仕事です。データ入力は単純作業が中心で、スキマ時間に取り組みやすいのが特徴です。オンラインアシスタントは、企業のバックオフィス業務をリモートでサポートする仕事で、事務経験がある方に人気があります。プログラミング・Web制作は単価が高く、IT系のスキルを持つ方には特におすすめです。

対面・現場系

飲食店スタッフは深夜や週末のシフト勤務が可能で、ダブルワークの定番です。コンビニ・スーパーのレジスタッフは早朝や深夜帯の短時間勤務がしやすい点がメリットです。イベントスタッフは単発で参加できるため、自分の都合に合わせやすい仕事です。

スキル活用系

家庭教師・塾講師は専門知識を活かせる仕事で、時給も比較的高めです。翻訳・通訳は語学力を活用でき、在宅で取り組める案件も多くあります。コンサルティング・アドバイザーは専門的な経験や知識をもとに企業や個人にアドバイスを行う仕事で、高単価が期待できます。

ダブルワークの始め方5ステップ

ステップ1:目的と目標を明確にする

まずは「なぜダブルワークをするのか」を明確にしましょう。月にいくら稼ぎたいのか、スキルアップが目的なのか、将来的に独立を考えているのか。目的が明確であれば、適切な仕事選びや継続のモチベーション維持にもつながります。

ステップ2:本業の就業規則を確認する

前述のとおり、就業規則の確認は必須です。副業禁止の会社で黙って始めるのはリスクが高いため、まずはルールを把握し、必要な手続きを済ませましょう。

ステップ3:使える時間を洗い出す

1週間のスケジュールを見直し、ダブルワークに充てられる時間を具体的に書き出しましょう。平日の夜に2時間、週末に4時間など、無理のない範囲で時間を確保することが長続きのコツです。

ステップ4:自分に合った仕事を探す

確保できる時間帯、持っているスキル、興味のある分野を考慮して仕事を選びましょう。求人サイトやクラウドソーシングサービスを活用すれば、自分の条件に合った仕事を見つけやすくなります。最初は小さく始めて、慣れてきたら徐々に仕事量を増やしていくのがおすすめです。

ステップ5:税金・保険の手続きを把握する

ダブルワークを始めたら、確定申告の要否や住民税の納付方法、社会保険の手続きなど、税務・労務面の対応も忘れずに行いましょう。不安な場合は、税理士への相談や、国税庁のWebサイトで情報を確認することをおすすめします。

ダブルワークを長く続けるためのコツ

ダブルワークを無理なく継続するためには、いくつかのポイントがあります。

まず、無理をしないことが最も重要です。体調やメンタルに異変を感じたら、迷わず休むか仕事量を減らしましょう。長く続けてこそダブルワークの恩恵を享受できます。

次に、収支を定期的に見直すことです。「時給換算するといくらになるのか」「目標額に対してどの程度達成できているのか」を月に一度は振り返り、割に合わない仕事は早めに切り替えましょう。

また、本業とダブルワークの時間を明確に区別することも大切です。切り替えがうまくできないと、どちらも中途半端になりがちです。たとえば「平日夜の20時〜22時だけ副業」のようにルールを決めておくと、メリハリのある生活を維持できます。

よくある質問(FAQ)

Q. ダブルワークは違法ですか?

ダブルワーク自体は違法ではありません。ただし、本業の就業規則で禁止されている場合に無断で行うと、懲戒処分の対象になる可能性があります。また、公務員については法律で副業が制限されているため、特に注意が必要です。

Q. ダブルワークの収入が20万円以下なら確定申告は不要?

副業の所得が年間20万円以下であれば、所得税の確定申告は原則不要です。ただし、住民税の申告は必要です。また、医療費控除やふるさと納税のワンストップ特例を利用しない場合など、確定申告が必要になるケースもあるため、個別の状況に応じて判断しましょう。

Q. ダブルワークは会社にバレますか?

住民税の通知を通じて会社に知られる可能性があります。確定申告時に住民税の納付方法を「普通徴収」にすることで、会社経由の通知を避けられるケースが多いですが、自治体によっては対応が異なります。心配な場合は、最初から会社に届け出ておくのが最も安心です。

Q. ダブルワークにおすすめの求人サイトは?

在宅ワーク中心であれば、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスがおすすめです。アルバイト系であれば、タウンワークやバイトルなどが充実しています。単発・スポットの仕事なら、シェアフルやタイミーなどのスキマバイトアプリも活用できます。

まとめ:ダブルワークは計画的に始めよう

ダブルワークは、収入アップ・スキルアップ・リスクヘッジなど、多くのメリットがある働き方です。一方で、体力的な負担や本業への影響、税務手続きの複雑さなど、事前に把握しておくべきデメリットもあります。

大切なのは、無理のない計画を立て、自分の健康と本業を最優先に考えることです。就業規則の確認、スケジュール管理、税金の知識をしっかり身につけた上で、まずは小さく始めてみましょう。

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